第426回臨床談話会開催 ご案内

日時:平成23年12月3日(土)14:30〜18:00
講師:豊中市開業 勝 喜久 先生
京都府開業 山村 功 先生
口腔外科学第2教室 清水 弦 先生
会場:大阪大学歯学部同窓会館
会費:5000円 ※臨床談話会は当日受付のみです、事前申込は受付けておりません。
※「私たちの臨床」は、28,38,48回生の先生方の日々の臨床にまつわる
有益なお話を沢山聞くことができました。
今回は、オンデマンド配信を予定しています。宜しくお願いします。
- 【勝 喜久 先生 経歴】
- 1981年
- 大阪大学歯学部卒業
- 1987年
- かつ歯科医院開業
- 2002年
- 北大阪臨床歯学研修センター設立
- 2003年
- 臨床歯学実践コース(CDTC)開設
臨床歯学実践コース(CDTC)主宰
大阪SJCD相談役(元会長)
スタディーグループ歯庵顧問
日本口腔インプラント学会会員
大阪口腔インプラント研究会会員
- 【山村 功 先生 経歴】
- 1991年
- 大阪大学歯学部 卒業
- 1991年
- 京都大学医学部附属病院歯科口腔外科 研修医
- 1992年
- 洛和会音羽病院 口腔外科 医員
- 1993年
- 京都大学医学部大学院・博士課程 入学
- 1997年
- 医仁会武田総合病院 口腔外科 医員
- 1998年
- 京都大学医学部大学院・博士課程 修了
- 1999年
- 京都大学医学部 麻酔科・ICU 医員
- 2000年
- 京都大学医学部附属病院歯科口腔外科 医員
- 2000年
- 京都大学医学部附属病院歯科口腔外科 助手
- 2004年
- 京都大学医学部附属病院歯科口腔外科 病棟医長
- 2005年
- 大阪大学大学院歯学研究科 口腔外科学 助手
- 2007年
- 京都にて開業
京都大学博士(医学)
(社)日本口腔外科学会 専門医
洛和会音羽病院 口腔保健センター 非常勤医
- 【清水 弦 先生 経歴】
- 2001年
- 大阪大学歯学部歯学科卒業
- 2001年
- 大阪大学大学院歯学研究科口腔病因病態制御学講座(口腔外科第二教室)
- 2001年
- 大阪府立病院(現・大阪府立急性期・総合医療センター)臨床研修医
- 2006年
- 大阪大学歯学博士号取得
- 2006年
- 東大阪市立総合病院歯科口腔外科常勤医
- 2010年
- 大阪大学歯学部附属病院医員(第二口腔外科)
【勝 喜久 先生】
大学を卒業して早や30年が経とうとしています。
卒業のための臨床実習をひたすらこなしていた一診時代を経て、晴れて国家資格を得、将来の開業を夢見ながらひたすら仕事と勉強に打ち込んでいた勤務医時代は、只々患者さんの口腔内を診る事だけで精一杯でした。
そして念願の開業を実現し、経営と臨床の間で自分自身の技術向上に励んでいた開業初期の時代を経て、非常に多くの患者さんと関わりを持ち、現在もメインテナンスを通じて開業以来20年以上お付き合い頂いている患者さんも多く、またそのお子さんやお孫さんともお付き合い頂く事も増えて参りました。
そのような経験のなかで、近年本当の医療とは何か、その実現のために自分はどう有るべきかと言う事に深く考えを巡らさざるを得ない時間が増えて来たように思います。
本当にその患者さんにとって必要な治療が出来ているか、自己満足の治療になっていないか、治療を通じて患者さんは社会的な健康を取り戻しているか、一生維持もしくは増進できる手だてをとっているかなどなど自問自答し、反省と改善を繰り返しながら少しでも患者さんが喜んで下さる方向へ臨床の梶を切るように頑張っていますが、なかなか自分自身の成長が追いつかないのが現状です。
今回この様な機会を得ましたので、今まで行なって来た私の臨床の歴史と私なりの考察を発表させて頂き、御出席の皆様から多くのアドバイスを頂戴したいと思っております。
【山村 功 先生】
KからPへ
卒業後15年間、大学にて口腔外科の分野で臨床・研究・教育に従事し、開業して5年目になります。
今回、この20年間の臨床経験を総括し、またその経験に基づいて現在私が行っている臨床の一部を供覧し、『病診連携』や『医科との連携』の充実が望まれる地域医療の現場において、GPとして何が出来るかについても検証していきたいと考えています。
大学勤務時代は、『顎関節症』の臨床・研究から始まり、『顎変形症』の臨床、そして最大のテーマとなった『悪性腫瘍』の臨床・研究へと変遷していきました。『顎関節症』と『顎変形症』から学んだことは、『許容範囲』と『ハーモニー』でした。そして『悪性腫瘍』においては『生きること(QOLの意味)』という哲学的な難題にたどりつきました。
開業後は、口腔外科的疾患の治療に加え、歯科医師であるからこそ関与できる、『咀嚼』機能の向上に従事することとなり、これまで『悪性腫瘍』の治療のため、多くの咀嚼機能を喪失させてきた贖罪なのか、その向上と維持に日々悩む日々が続いています。
現在、残存歯及び歯周組織の保存・機能向上には、ブラッシングによる口腔衛生管理が最も重要ではないかと考え、衛生士とのチーム体制の下、TBIに力を注いでいます。CCDカメラを用いた口腔内写真の利用は、モチベーションに加え、施術に対するインフォームド・コンセントに有効で、ラポールの確立にも大いに役立つものといえます。
歯科的なアプローチの必要性の決定とその影響についての判断は歯科医師が行うべきものと考えます。歯科医療を行う上で、併存する医科疾患の影響を考慮する必要があり、それらに熟知することは、他科との連携を円滑にすすめていく上でも、また安全に歯科医療を行っていく上でも不可欠ことで、糖尿病患者、ビスフォスフォネート製剤の投与履歴のある患者や抗凝固療薬・抗血小板薬投与患者の対応などをご紹介します。
【清水 弦 先生】
現在では抗菌剤の発達や、早期の治療開始により、重症化する歯性感染症は以前より少なくなってきたと言われます。
しかし初期治療開始の遅れや、高齢者、糖尿病患者、その他の疾病に伴う免疫瘟コを有しているような宿主側の要因、また感染病原体のビルレンスにより、重症化する症例も依然として散見されます。
顎口腔顔面領域はその解剖学的な特徴から口腔周囲には複雑に組織隙が存在し、互いに連絡しあっています。
炎症は解剖学的に抵抗が少ない方向へ波及していく性質を有していますので、最初は歯周組織に限局した感染からでも口腔底、下部に炎症が波及し、入院下での全身管理を含めた治療を要する症例や、さらには頚部織炎、頚部膿瘍に進展するケースもあります。
このような重症化した症例では、全身麻酔下での緊ドレナージ手術が必要になるのはもちろん、気道狭窄の恐れがある場合は気道確保のために気管管、集中治療室(ICU)での人工呼吸器での管理が必要になります。
菌血症から敗血症、全身性炎症反応症候群(SIRS)さらには播種性血管内凝固症候群(DIC)発症に至り、生死の境界をさまよい続け、消炎に長期間を要する極めて重篤な症例も経験いたします。
このように重症化したケースでは口腔外科医のみの対応だけでは困難であり、病院他科の麻酔科や内科系の医師、あるいはその他病院スタッフからなるチーム医療が必要になってまいります。
したがって、その治療は設備が整った病院口腔外科が担うことになります。
また、これらの症例の多くは開業歯科医からの紹介されたものであり、抜歯後感染が契機になったものもあります。
今回、卒後10年間に私が経験した重症歯性感染症の中でも、東大阪市立総合病院歯科口腔外科での症例を提示することで、あまり知られることのない病院口腔外科医の仕事の実際を垣間見ていただけたらと考えております。
日本歯科医師会生涯研修事業研修コード2703 1単位
日本歯科医師会生涯研修事業研修コード2799 1単位
日本歯科医師会生涯研修事業研修コード3001 1単位
日本歯科医師会生涯研修事業研修コード3011 1単位
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大阪大学歯学部同窓会
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